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2023/11/29 19:11

1873年創業のアラビア社の不朽の名作の1つ、ヴァレンシアシリーズ。
今回は食器の裏側のサインについてご紹介したいと思います。

ヴァレンシアシリーズは、フィンランド陶磁器の黄金時代である1960年にウラ・プロコッペにより制作されました。
フォルムデザインも装飾デザインもウラ・プロコッペが担当したシリーズで、柔らかなフォルムに、深いコバルトブルーの幾何学模様が隙間なく描かれています。
大胆な絵付けと美しいブルーの濃淡が魅力で、アラビアの高級ラインとして、1960年から2003年と長く生産されたロングセラーでした。



廃盤となった後も、人気を博しているヴァレンシア。中でも特に人気なのは、初期に生産されたものです。
1960年代の初めにフィンランド国内向けに作られたものには、食器の裏に手描きのサインが入っているんです。

ARABIA Valencia(バレンシア)ティーカップ&ソーサー

「ARABIA FINLAND」の下には、2つのイニシャルが書かれており、「/」で区切られています。
最初の「UP」と書かれているのが装飾デザイナーのウラ・プロコッペのイニシャル。2つ目は絵付師のもの。

1970年代になると、刻印は次第にスタンプに移行していきます。年代により手描きサインのもの、スタンプのものがあり、その時の出会いによりますが、どちらも等しくアラビア製品の品質を保証するものです。

アラビア工場では、2002年にヴァレンシアシリーズを最後に手描きの生産を終了しました。ヴァレンシアシリーズは、アラビア社最後の手描き製品となります。

同じウラ・プロコッペがデザインした、人気のシリーズ Anemone(アネモネ)。
こちらは「MADE IN FINLAND」のスタンプの下にアラビア社、デザイナーと絵付師のイニシャルがサインされています。

ARABIA  ANEMONE(アネモネ)ピッチャー

アネモネは1962~1976年に製造されましたが、サインが書かれているもの、スタンプだけのものなど様々です。
1980年代に短期間だけ復刻版が生産されたことがありますが、復刻版にはスタンプだけが刻印されています。

ご興味がある方は食器の裏のサインを見てみてくださいね。ご購入いただく際の参考にしていただけると嬉しいです。

ファクトリーマークの移り変わり(アラビア社公式HPより)

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